博士後期からのアカデミア離脱を扱った記事のまとめ

大学院(特に文系/博士後期課程)まで来てからの一般就活について扱った記事のまとめ。随時更新予定。

 

総論系

西原史暁(2018)「学究の生活を終へた博士を社会は如何に遇したであらうか」(2019 4/14追加)

http://id.fnshr.info/2018/10/28/guushita/

公開シンポジウム「博士キャリアの可能性」の原稿。筆者の博士院生の就職状況に関する総論にはじまり、文系博士(博士課程指導認定退学)としての筆者自身の就職体験談が語られている。文系博士就活について何かを考えたなら、はじめに読むべきテクストの一つと言えよう。

Philipp Kruger (2018) Why it is not a ‘failure’ to leave academia. Nature 560, 133-134 doi: 10.1038/d41586-018-05838-y
https://www.nature.com/articles/d41586-018-05838-y
Natureの記事。アメリカのPh.D向け。原則論中心で、日本で即役に立つ内容ではないけど、アメリカのPh.Dでも、"if you leave academia, your mum will think that you’ve wasted your time doing a PhD"って悩んだり傷ついたりするんだ、と思うだけで心の支えになる、かもしれない。

博士世界 第5号「進路・就職」(2019 4/7追加)
https://hakasesekai.jimdo.com/%E9%9B%91%E8%AA%8C-%E9%9B%BB%E5%AD%90%E7%89%88/
基礎的な記述統計と総論的な話で、これを読んではっとするというようなことではないが、そもそもこういった情報をまとめてくれている媒体自体が希少。

個人の体験談系

西原史暁(2013)「文系博士後期課程院生の就活」(2019 4/7追加)
http://id.fnshr.info/2013/03/31/doc-jobs/ 
文系博士課程院生の就活体験記という分野において、最も参照されている記事の一つだと思う(こう言ってよければ、canonical)。筆者自身の就活経緯、何を基準に受ける先を選んだか、どう情報収集したか、何を訊かれたか、何に注意したかなどが、かなり一般化可能な(おそらくは理系にもかなり適用可能な)形でまとめられている。
なお、3年後にふり返った続編がある。

『文系大学院と進路について』(2019 4/7追加)
http://jinbungakuinsei.livedoor.blog
文系修士からの就職体験記をはじめ、進路選択と大学院について書かれたブログ。ブログ1つかけて大学院卒就活について書かれているものは比較的珍しいと思う。

『何かを書くところ』(2019 4/7追加)
https://matsumoyu.hatenablog.jp
「文系修士の就活について①-③」が秀逸。就活で気をつけた方に加え、就活としてみたアカデミックキャリア、といった記事もある。そういえばぼくらって就活生が会社について受ける説明の10分の1の説明も受けずに大学院来てますよね。怖っ

「流行りに乗って文系院生就活記事を書いてみる」(2019 4/7追加)
https://ameblo.jp/lusciouscitrus0509/entry-12451526824.html
文系修士からの就活体験記。博士課程に進学せず就職する決心するまでの記述多め。なかなか決断できないし、後ろめたさ感じますよね。

「結局の所、博士課程院生(文系)の民間企業就職って、そんなにいいも」はてな匿名ダイアリー
https://anond.hatelabo.jp/20181108002853
就職した後の話って割と珍しいと思う。しかも最後の最後に「アカデミア最高」って言いきる例となるとさらに珍しいと思う。就職できなきゃ仕方ないけど、してから破綻しても仕方ないっていう例。

 

2019 4/7 記事をいろいろ追加+見出しをつけた
2019 4/14 記事を追加